がんばらないで

 最近テレビを見ていると「がんばろう」「がんばりましょう」という言葉をよく耳にします。東日本で頻発する大きな余震。長引く原発事故処理。安心とは程遠い生活。その様な状況で、がんばろうという言葉を被災された方々に浴びせ続けるのは、酷な気がします。今、震災の被災地にいる方々や避難されている方々は、被災地にいるという事、避難しているという事が既に十分がんぱっている事になるのではないでしょうか。がんばらざるを得ない状況に置かれています。被災された方々に対して「がんばろう」「がんばりましょう」と言いたい気持ちは僕にも分かります。ですので「がんばろう。がんばりましょうは言わないで」とは言えません。僕が申し上げれることは「がんばらないで下さい」です。がんばり過ぎると体調を崩します。

 余力のある方は、「がんばりましょう!」と言わなくてもがんばられると思います。
 
 もっとも「がんばろう」という言葉をあまり聞きたくないのであればテレビを見なければいいのかもしれません。ただ、テレビからは有用な情報や娯楽を得ることもできるのでなんともいえません。

 繰り返しますが「どうか、がんばらないで下さい」

 昨日のNHKの『クローズアップ現代 被災者の健康をどう守るか』で参考になる話があったので、以下の記事を引用させていただきます。

 苅尾 七臣教授によると

 避難生活で高血圧・血栓を予防するポイントとして

□昼寝をせず、夜まとめて眠る(睡眠は6時間が目標、睡眠時間はストレスのチェックになる)
□なるべく体を動かす(脚を上げる)
□マスクの着用と手洗い
□水分を1日1リットル以上とる
□持病の薬を欠かさず飲む
□食べ物は減塩し、ミネラルを十分とる(野菜ジュース、乾燥ワカメ等)
□体重(プラスマイナス2kgに抑える)、血圧のこまめな管理(160以上は医療機関にかかる)