お願い

小沢一郎様へ

前略にて失礼致します。

お願いがあります。菅さんに首相を続けさせてください。理由は2つあります。

内閣総理大臣の職務を遂行していくための基準が厳しすぎる
 確かに、行政の長である内閣総理大臣の職務は国民生活に深く関わり重責を伴います。現在、その職務内容について、国民の総理に対する評価があまりにも厳しくなっていると、私は考えます。いったい、評論家や野党の皆さんがおっしゃるような、総理であるための厳しい条件を満たせる人はこの世に存在するのでしょうか?

 東日本大震災が起こって今日までの総理が行ってきたってきたことに対して、「私が総理をしていたほうが上手くやっていました」と自信を持って手を挙げれる方が何人いらっしゃるでしょうか?

 安部さん以後、毎年のように総理が交代することに対して、皆さんはどうお考えなのでしょうか?

「これが日本の民主主義です」と胸を張って言える日は来るのでしょうか?

②成長機会の必要性
 私が社会に出て就職し仕事をするようになって25年がたちました。その間に様々な方々と一緒に仕事をしてきました。会社で働いていると上司がいて私が部下という関係があります。業務を遂行する中で、経験や知識の豊富な上司から指導してもらうことがあります。それと同時に、私は部下が上司を育てるということも意識しないといけないと考えています。私を含め「完璧な人間」はいません。ですので、人は日々失敗し、反省し、努力して、成長する喜びを得ることができるのです。現在、宗教的不寛容、独裁者の暴挙が世界中で問題になっていますが、この問題を解決するためには「寛容」「目的達成のための妥協」ということも必要です。私は人間です。私の上司も人間です。政治家も人間です。総理大臣も人間です。いま日本国民は総理に多くを求め過ぎているような気がします。今は総理の成長機会が必要だと考えます。「目的達成のための妥協」も必要です。私は菅総理にはせめてあと1年お手並みを見させていただいてもいいと考えています。

 いろいろ書かせていただきました。陸山会事件ではご苦労されているようですが、小沢さんの国民の生活を良くしようという熱意は、私には十分伝わっています。「至誠通天」を菅さんにお伝えください。私は前回の参議院選挙では公明党に票を入れたので、あまり強くは言えませんが、どうかご検討いただきたいと存じます。

早々

 吉原 直幸