謎が解けました

 My Little Lover(マイ・リトル・ラバー)の『Hello, Again 〜昔からある場所〜』は僕の大好きな作品です。ボーカルのakko(あっこ)のきれいな歌声と、歌うのが微妙に下手な所と歌詞の内容が、絶妙に調和し名作になっています。これは、歌うのがうますぎても、歌詞の少年の繊細で壊れやすい心情がうまく表現されません。今でも時々CDを聞いています。

 福山先輩(福山雅治を僕と妻はそう呼んでいます。というのも、以前ラジオで彼は女性聴取者に電話で「福山先輩」と呼ばせていて、それを聞いていた僕と妻は、ぶれのない彼のエロさに好感を持ちました。それ以来彼を福山先輩と呼んでいます)の歌声は色気があります。僕はゲイではありませんが、もし福山先輩が僕の横で歌ってくれて、口説かれたら、まあ・・・いいか、と思ってしまうかも知れません。それほどまでに歌声が色っぽい。

 桑田 佳祐の歌声は個性的です。僕が小学生の頃から現在まで第一線活躍しています。アルバムを何枚か買いました。彼の生み出すメロディ、歌詞、歌声もまた絶妙に調和しています。活躍し続けるのもうなずけます。

 長渕 剛は熱い人です。生卵でも彼が握っていれば、数分でゆで卵になるんじゃないのかと思わせるほどです。彼には以下の文が似合います。

 燃えろ魂よ。この体灰になろうとも。うおりゃああああ!行ぐぜー!!

 五木ひろしスティーヴィー・ワンダー美空ひばりクラスになると、どこがすごいのかの説明は不要です。

 ユーミン松任谷由実)。彼女だけはよくわかりませんでした。なぜ、僕が子供の頃から現在まで第一線で活躍し続けるのかが。
歌声がきれいというわけではありません。
歌声に色気もありません。もし口説かれても「妻がいます」とはっきり言えます。ごめんなさい。
歌声は個性的といえば個性的ですが、ずば抜けてはいません。
情熱?ん〜。スマートな感じが優先しています。
歌うのが上手というわけではありません。
なぜなんでしょうか?ラジオからユーミンの『卒業写真』が流れてきたらラッキィ!と思うし、ほかにも好きな曲はたくさんあります。彼女の創るメロディーは耳ざわりがよい。ですが、何十年も活躍し続ける理由がよく分からりませんでした。ここ何年か疑問に思っていました。

 赤ちゃんの頭をなでているとき。桜の花びらの舞い散る桜の木の下を通っているとき。飢餓のため栄養失調で下っ腹がぽっこりと出た子供の写真を見ている時。心をこめて歌う歌声を聴いているとき。それらをしている時、心の底から湧き上がる感情を魂の声と呼ぶとして、魂の声は善悪を教えてくれます。魂の声は自分が平和への道を歩いているのかを教えてくれます。魂の声は自分が光に向って歩いているのかを教えてくれます。

 何かを考えたり、行ったりして喜びや明るい感情が起こったらそれは「善、平和、光の道を歩いています」と魂はいっています。逆に何かを考えたり、行ったりして、重く、暗い感情が起こったら「悪、争い、闇の道歩いています」と魂はいっています。僕はこのブログも魂の声を聞きながら書いています。

 どうあるべきか?

 苦労を楽しむ方法は?

 本当の我々とは?

 理想的な経済のしくみとは?

 魂とは?

 その答えを我々の魂は知っています。
 
 先日車のラジオを聴きながら車を運転していると、ラジオからユーミンの『(みんなの)春よ、来い』が流れてきました。これは、彼女の代表曲「春よ、来い」のコーラスに一般の方々が参加して新バージョンを制作し、全世界にインターネットで配信し、その収益を全額被災地に寄付するというプロジェクトです。(http://www.nhk.or.jp/songs/yuming/ より引用)

 ラジオから流れる『(みんなの)春よ、来い』を歌うユーミンと一般の方々の歌声を聞いていると、ユーミン津波に関係した方々の思いが僕の心に浮かびました。人と人の絆をはっきりと感じさせられました。みんなの心が一つになっていました。僕の目から涙がボロボロと溢れ出ました。僕の魂が共鳴しました。なるほど、ユーミンが活躍し続ける理由はこれだったのか。そう思いながら、流れる涙をそのままに、僕は車を走らせました。