公憤 〈中〉

 中国の違法コピーや「iPad」の商標をめぐる訴訟問題等をテレビで見ると、情けない気持ちになります。中国ではaPad~zPadまで登録商標されているそうです。もしかしたら、あのようなことをしている人たちは、明日食べるものにも困ってやっているのでしょうか?僕はお金は好きだし、たくさんあれば嬉しいですよ。ですが、プライドを捨てるような稼ぎ方はしたくないですね。

 光なき 谷には春も よそなれば
 咲きてとく散る 物思ひもなし

 清原深養父(きよはらのふかやぶ)

 「月の光の届かない谷間には春も無縁だから、咲いた花がすぐに散りはしないかという心配さえもないのだ」(古今和歌集 校注、訳者 小川正夫 松田成穂 小学館

 これは千年以上昔の和歌ですが、これが現代でも吟味できるのは、「文字」があるからです。日本人に文字を教えてくれたのは、現在の中国人の先祖です。そのほかにも、芸術、技術、思想などさまざまなものを日本人に教えてくれました。「謝謝」としか言いようがありません。そのように偉大な先祖と歴史を持っている中国人が行う数々の違法コピーの商売や「商品になりそうな名称はかたっぱしから商標を登録して、後からその名前の商品が出てきたら儲かるぜ!」といったようなやり方は、情けないとしかいいようがありません。

 世界政府樹立には中国の存在も不可欠なのです。正しいコピーを行い、その他の諸問題に取り組み、中国人としての誇りを取り戻し、孔子が夢見たような偉大な国をつくっていただきたい。