天才の天才

 テレビで『ダウンタウンDX』を見ていると、松ちゃん(松本人志)の発言には爆笑すると同時に関心されられることが多々あります。爆笑が生まれるためにはその時の、空気感や間も重要なので、ここでは具体例を書きませんが、よくまああんな発想ができるものです。

 天才を僕は以下のように定義しました。

 仮に狂気の世界と正気の世界があるとして、その2つの世界が断崖絶壁で遮断されていたとします。断崖絶壁の上の世界が正気の世界で断崖絶壁の下の世界が狂気の世界だったとします。その正気の世界のギリギリの所を下の狂気の世界に落ちることなく一輪車で移動できるのが天才だと定義します。そのギリギリを表現できるのが天才なのです。

 松ちゃんは、目隠しでF1カーに乗り、フルスロットルで狂気と正気の世界を隔てる断崖絶壁の正気の世界ギリギリの所を、下の狂気の世界に落ちることなく爆走できるのです。
 
 松ちゃんの才能には笑いの神でさえ嫉妬することでしょう。彼はそこらへんにいる普通の天才とは格の違う、天才たちの中でもとびぬけた天才、そう天才の天才なのだ!