英国の底力

 今週は英国のメイ首相が来日されていました。メイ首相はEU離脱やテロ対策など難題に取り組んで苦労されておられます。英国も大変そうです。そんな英国の作家であるジェイン・オースティンの『自負と偏見』(原題『Pride and Prejudice』小山 太一訳、新潮文庫)を僕は最近読み終えました。

 『自負と偏見 』が刊行されたのが1813年ということなので、この小説はもう200年以上前の作品です。恋愛物語の原型ともいえる内容です。もう200年以上前に恋愛物語の原型って出来上がっていたんですね。人物描写が緻密で、登場人物一人ひとりが生きいきしています。面白い小説でした。

 英国はかつて「大英帝国に日の沈むところなし」と言われ世界の覇権を握っていました。『自負と偏見 』を読み、英国が世界の覇権を握れたのは、軍事力、経済力に加え「文化力」でも豊なものを持っていたからであったと改めて思いました。

 『自負と偏見 』を読み、英国の底力を感じさせられました。