核のゴミをどこへ

NHKスペシャル「核のゴミはどこへ
〜検証・使用済み核燃料〜」(2013年2月10日放送)を見ました。その中で僕が印象に残った点は以下の通りです。

青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設は、トラブルが相次ぎ本格稼働を一度もしたことがない。その結果、再処理されない使用済み核燃料が全国の原発にたまり続けている。

青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設が本格稼働ができたとしても「核のゴミ」は出る。

③日本の核のゴミの最終処分場はまだ決まっていない。

④使用済み核燃料の放射能が問題ないレベルにまでかかるのに数万年かかる。

「核のゴミ、対策を考える時間はたっぷりある--NHK特集への疑問」という記事が「アゴラ」http://agora-web.jp/archives/1518475.htmlに書かれています。それには「核廃棄物の結論は、今決める必要はない。ゆっくり考えればいい」と結ばれています。裏を返せば「今の日本人の生活のためなら、数万年後の生物や地球環境のことを今の日本人は考えなくてもよい」とも受け取れる考え方です。でなければ、「ゆっくり考えればいい」などとは言えないはずです。

 今後原発事故はおこらないかもしれません。しかし、原発を稼働する限り「核のゴミ」が増え続けるのは確実です。今年中に結論を出してくださいとは申しませんが、この問題を先送りし続けるのは無責任だと思います。

 提案があります。それは次の参議院選挙で原発再稼働を賛成する政党が議席を獲得した地域に、核のゴミの最終処分場を造るということです。「原発再稼働は賛成です、ですので核のゴミの最終処分場は私達の地元が引き受けます」それが立派な考え方なのではないのでしょうか。もし核のゴミ最終処分場を有権者の方が地元に引き受けたくないのでしたら、核のゴミを増やさないためにも原発を反対する政党に票を入れるといいと思います。

 核のゴミの最終処分場が決まったとしても、事故が起きる可能性はのこります。徹底した安全管理をすれば事故が起きる可能性は、低くなるかもしれません。しかし一回事故が起こった時の被害地域の大きさ、期間の長さ、保証金額を発電コストに入れると、原子力発電のコストが安いとは誰にも言えないはずです。

 2011年3月11日から福島県民で避難生活を余儀なくされている方々は、今なお15万人以上いらっしゃるそうです。

 僕は再生可能エネルギーによる発電を推進するのがよいと思います。未来の子供たちのためにも、原発による発電を止め再生可能エネルギーによる発電に切り変えるべきです。