お米のようなバイク

 僕は今年の4月1日からホンダ・スーパーカブ110(JA44)に乗り始めました。そこでスズキ・アドレスV125との比較をしてみました。


①乗り心地
 乗り心地は断然アドレスV125の方が快適でした。エンジンの力を後輪に伝えるためにアドレスV125はVベルト、スーパーカブはチェーンが使われています。スーパーカブのチェーンの振動やエンジンの振動(時速50キロくらいから)はアドレスV125より大きいです。最近は慣れましたが。

②加速
 加速もアドレスV125の方が断然よかったです。排気量も少しアドレスV125の方が大きいというのもあると思います。僕が18歳の時、知り合いのトラックの運転手さんから「事故らんためには車の流れに逆らわんことじゃ。速すぎても遅すぎてもだめじゃ」というのを聞いていて、なるほどと思ってアドレスV125を手放すまではそれを実践していましたが、スーパーカブでは無理です。最近は安全に追い抜いてもらう方法を研究中です。

③見た目の美しさ、カッコよさ
 これは好みの問題ですが、アドレスV125の勝利です。ただ僕の乗っているスーパーカブはバージンベージュという色なのですが、女性からよく「いい色ね〜」と言われます。通りすがりの見ず知らずの女性に言われたこともありました。僕の奥さんからは「女子力高いバイク」「この色はおじさんには似合わない」と言われています。

③見た目の味わい
 これは、スーパーカブに軍配があがります。飽きのこない見た目です。すき焼きやステーキはおいしいですが、毎日は食べれません。ですがお米(炊いたもの)は毎日でもたべれます。スーパーカブはお米のようなバイクだと思います。

④燃費
 燃費はスーパーカブが勝ります。だいたい1週間に1度給油するのですが、前回が66.23km/L 前々回が66.4km/Lでした。アドレスV125がだいたい30km/L前後でしたので、倍以上です。これには正直驚きました。現在ガソリン価格が高くなってきていますが、気になりません。環境にやさしいバイクです。時代にあった乗り物です。そういう意味でのカッコよさはあります。

⑤最後に
 僕がスパーカブに乗ってきて一番感じるのは、アイドリング時のエンジン音です。「トゥルトゥルトゥルトゥル・・・・・」という、とても頼りなく今にも止まりそうなエンジン音です。本当に最小限のガソリンでエンジンを回しているのが伝わってきます。「燃費を良くしてやろう!」というホンダの技術者の熱意が伝わってきます。エンジン音から本田 宗一郎の魂が感じられます。大切に乗り、今後10年以上共に走り続けるつもりです。

The Power of Dreams
Super Cub 110